反基地闘争のシンボルがゲート前に戻ってきた。一昨日(22日)、米軍に不当拘束され、その後名護警察署での勾留が続いていた山城博冶さん(沖縄平和運動センター議長)は、昨夜、釈放されると、キャンプシュワブ前のテントに帰還した。
いかにも反基地闘争に生きる山城議長らしい。けさ2日ぶりにゲート前に立った。
35時間に及ぶ拘束勾留の疲れも見せず、山城議長はマイクを握った。
「辺野古だけの問題ではなくなっている。安倍政権は狂人的な勢いで戦争しようとしている。辺野古(の基地建設)を止めることが世界に向けて戦争に出かけようとする安倍政権の暴走を止めることになる」。さっそく山城節が炸裂した。
議長は筆者のインタビューに次のように答えた。
「勾留中は気が気でならなかった。テントが撤去されるんじゃないか、台船が出てくるんじゃないか? と。こうしてまた仲間と合流できてホッとしている」。
ニューヨークタイムズ紙(WEB版)は22日、過去最大級の約2000人が集まった辺野古基地前の抗議集会で、主催者を含む3人(実際は2人)が拘束されたと伝えた。
同紙はまた、基地移転は90年代に合意されたものの地元の反対で建設が進まず、ワシントンにフラストレーションを与えていると伝え、海兵隊当局からのコメントはなかったと付け加えた。
マスコミが権力監視の役割を果たしていない日本。今回の事件を報道しない全国紙が何紙もあった。海外メディアに真相を伝えてもらう他なさそうだ。