3日、原発に反対する人々が国会を包囲した集会で菅元首相にヤジが飛んだ。拙サイトの記事中でも触れたが、ヤジを飛ばした男性本人からお便りを頂いた。彼の許可を得て、お便りの内容をここに公開する――
菅、野田(原文ママ、以下同様)の政策が被曝地福島の人々を「棄民」の現実に投げ込んだ。安倍首相はこの路線を修正しなくても済む。福島の子どもたちから甲状腺ガンが見つかっても「因果関係はない」と言えばいいのだ。
心からの反省もなく、言い訳、自己弁護に終始し、「原発輸出は福島の事故を見て(輸出してはならないと)転換した」と言っても誰が信用できるだろうか?
一国の総理としてあの事故の際、体たらくだった者が、「反・脱原発の代表者面」して、国民の前に現れ、それどころか国会包囲デモの前に現れる。(彼に)拍手をせざるを得ないとは何と情けないことだろうか。
菅直人は一貫して「子どもの内部被曝」「子どもの疎開」「原発労働者の被曝」には触れたことがない。これは菅の「原発事故認識」からいつも欠落していることだ。
「疎開」とまではいかなくとても「移動教室」の実現。安心して検査、治療を受けられる「内部被曝医療施策」など国会でできることは(菅政権時)いくらでもあった。
――――(お便りはここまで)
この日、同じ会場で「今さら遅い」と元首相にヤジを飛ばしていた女性がいた。彼女も菅政権が「子どもをすぐに避難させなかった」と批判した。
浜岡原発の運転を停止させ、国内の全原発にストレステストを命じたことは菅さんの業績だ。しかし将来の日本を担う子どもたちを被曝させた責め咎は、未来永劫ついてまわることだろう。菅直人氏。ステーツマンとしてはどうだろうか。