NHKの巨大ビルを背に『原発終了のおしらせ』のノボリがはためいた。22日、行われた「脱原発パレード」でのひとコマだ。
日本の世論に絶大な影響力を持つNHKが、政府と東電の「安全デマ情報」を唯々諾々と放送していると疑った人は少ないはずだ。
東電福島第一原発の爆発事故直後、NHKは福島の山下俊一センセイ(長崎大学大学院教授・当時)と中継で結び、センセイにうまうまと安全キャンペーンをはらせた。「大丈夫。子供を外で遊ばせたってどうってことない」を福島県民はじめ国民が耳にしたのは、この中継が初めてではなかっただろうか。
NHKはその後も首相官邸や御用学者がことさらに強調する「大丈夫」「ただちに健康には影響ない」を流し続けた。その一方で南相馬市の通信部からは駐在記者を引き揚げさせたりもしている。安全ならどうして自社の記者を引き揚げさせたのだろうか。視聴者への裏切りとも取れる疑問である。
NHKが「原発終了のおしらせ」を出すのは、いつになるのだろうか。
≪脱原発パレードの詳報は次回お伝えします≫