情報公開を掲げながら公約に反して総理記者会見を開放しない鳩山内閣。既得権益にしがみつく記者クラブは、ネットやフリー記者をあれやこれやと理屈をつけて排除にかかる。メディアと権力を取り巻く状況はお寒い限りだ。
これに風穴を開けつつあるのがインターネットであることは、読者諸氏もご存知の通り。23日、東京地検の事情聴取を受けた小沢幹事長は記者会見を開いたが、テレビの生中継は禁止された。
ここで反骨精神を発揮したのがフリー記者の畠山理仁氏だ。畠山氏は[i-Phone]の動画撮影機能を使って、小沢幹事長の記者会見のもようをライブ中継した。[i-Phone]はマイクに向かって話せば、実況解説さえできる代物だ。
26日には「Business Media 誠」が原口総務相の記者会見をウェブカメラで生中継した。岡田外相の記者会見をTwitterで実況中継するジャーナリストもいる。
昨夏、大統領選挙の不正に端を発したイランの民衆蜂起を世界に知らせたのがTwitterだった。携帯端末からの情報発信は当局がいかに規制しようが監視をかいくぐる。
権力が自らに都合の悪い事を隠しだてし都合の良いことだけを国民に伝える。一応批判的なポーズをとりながら、実際は権力の世論操作に手を貸しているのが記者クラブだ。
こうした時代錯誤の「情報鎖国」を打ち破る黒船が、携帯をはじめとするネットの無線端末だろう。記者クラブがネットの生中継を蛇蝎のごとく嫌う理由がここにある。記事の趣旨に沿うようにコメントを切り貼りできなくなるからだ。イカサマが白日の下にさらけ出されるのである。
上記の「Business Media 誠」が質問することを記者クラブは許可していない。
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