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ウクライナはそれでも戦う 「我々には選択肢がない」

 2022年2月24日未明、キーウ空港方面に雷が落ちたような激しい爆撃音が響いた。私は投宿先のホテルからタクシーを走らせた。空港は治安部隊によって封鎖されていた。  道路は西に向けて脱出する人々で大渋滞だ。  ロシアがウ …
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ウクライナ開戦から500日 ネットを捨て街に出よう

 台湾の政治学者から直接聞いた話だ。中国は台湾海峡で華々しく軍事演習しても、海峡両岸関係協会(中国側)と海峡交流基金会(台湾側)のチャンネルを通じて「●時●分、●●の海域にミサイルを撃ち込むからね」と連絡してくるのだそう …
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独裁者は秘密をばらした奴を消す

 マスコミは気づいていないのかもしれないが、世紀の大暴露があった。ワグネルの創設者プリゴジンが24日、モスクワに向けて進撃するにあたって、ぶち撒けた―  ウクライナ東部ドンバスへの侵攻を正当化するためプーチンが用いた「非 …
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ワグネル創設者プリゴジン氏が明かした「非ナチ化はウソ」

 「ワグネル、モスクワに進撃」の報に昨夜は焦った。  政府軍が逃げずに応戦すればモスクワで市街戦となる。現場で伝えたい。東京―モスクワ便はいま果たして飛んでいるのか。ビザが要る。  エレバン(アルメニアの首都)―モスクワ …
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【再掲】ウクライナ発 マックは束の間の平和と共に

【読者の皆様】昨年9月25日取材した記事を再び掲載いたしました。 「マックが食べられるような裕福な国に援助する必要があるのか」「戦時中なのにけしからん」などといった誤解があるからです。 ウクライナの実情をリポートしており …
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ウクライナ国民の心が分からない日本のブンカジン

 ウクライナの友人から写真が届いた。  ロシアのプーチン大統領が法廷で裁きを受けている。囚人服姿で後ろ手錠だ。写真のタイトルは「ハーグ(国際刑事法廷)のプーチン」。戦争犯罪者として逮捕されたのである。  合成写真なのだが …
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戦争報道に田中龍作が必要な理由

 ダラダラと滞在し、借金まみれになるくらいだったら、ここでイスラエル軍に撃ち殺された方がマシか。ロシア軍の砲撃に遭って死んだ方が気が利いているか。  借金への恐怖が蛮勇の原動力になっていたことも確かだった。  だが、目の …
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スパイとジャーナリスト どこが違う

 米紙ウォールストリート・ジャーナルのエバン・ゲルシュコビッチ記者がロシアでスパイ容疑により当局に拘束された。記者は戦車工場のあるエカテリンブルグで情報収集していたとされる。ロシア連邦FSBが30日、明らかにした。  海 …
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独裁国家は何度でも約束を破り、侵略を繰り返す

 隅田河畔の桜が見頃を迎えた。ウクライナは東京より約一か月遅れて桜が見頃となる。  桜は富める者にも貧しき者にも平等に咲く。だが戦地にも平和な国にも平等に咲く、という訳にはいかない。  戦地の場合、桜を愛でる人がいなくな …
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友人を失いたくない 分断を喜ぶのは権力者だ

 実際にあった話だ。福島原発の事故(2011年)を受けて、夫婦同然に連れ添ってきた男と女の意見が対立した。男は原発推進派。女は原発反対派である。  二人の溝は原発を起点に他の政治問題、社会問題、果ては人生観にまで広がった …
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