【パリ発】もう代議制じゃ生きてゆけない 「重要法案は国民投票に」

女性は拳を握って国民投票の必要性を説いた。胸のマクロンワッペンには「(廃止した)富裕税を元に戻せ」。=15日、パリ市内 撮影:田中龍作=

女性は拳を握って国民投票の必要性を説いた。胸のマクロンワッペンには「(廃止した)富裕税を元に戻せ」。=15日、パリ市内 撮影:田中龍作=

 日本の民主党の失敗を思い出して頂きたい。原発を再稼働させ、消費税を上げる3党合意をし、安倍政権にバトンタッチした、野田政権を。国民との約束は果たさず、約束と反することをやってしまったのだ。

 「マニフェスト」は詐欺の代名詞のようになってしまった。

 有権者が託した思いとは違う行動を、政治家と政党がとってしまう。代議制民主主義の落し穴だ。

 フランスではこの落し穴を克服する市民運動が始まった。その名はRIC。「市民のイニシアティブによる国民投票」(Référendam d’Initiative Citoyenne)の略称だ。

 国民生活や国の針路に大きく関わるような政策、法案は国民投票にかけて是非を問おうという運動である。冷酷で強硬なマクロン政治が猛威を振るうなか、国民はもう代議制に頼っていられないのだ。このままでは搾り取られるだけ搾り取られ、野垂れ死にしてしまう。

RICのプラカードが先頭にあがった。色は黄色いベストと同じ蛍光色の黄だ。=15日、パリ市内 撮影:田中龍作=

RICのプラカードが先頭にあがった。色は黄色いベストと同じ蛍光色の黄だ。=15日、パリ市内 撮影:田中龍作=

 マクロン大統領の辞任を求める市民蜂起第5波(15日)では、デモ隊の先頭にRICのプラカードがあがり、機動隊と対峙した。

 年金生活者の女性は「月収1300ユーロで、家賃800ユーロと光熱費、諸々の税金を払ったら生活していけない。だからデモに参加した」と話す。

 女性は「国民が政治を直接コントロールできるような制度を作らなくてはいけない」と力を込め、RICの意義を強調した。
 
 鉄道員の男性(40代)は、さらに切実だった―

 「フランスは税金が高い。でもそれが福祉に回っていたから、国民はやって行けた。ところが今はそうではない。我々の税金は富裕層に持って行かれるだけだ」

 「銀行家出身のマクロンには福祉が分からない。国民の意思を反映できるような新しい憲法を作るしかない」。

 1%の富裕層と99%の庶民。どちらも一票は一票だ。国民投票に持ち込めば庶民が勝つ。

   ~終わり~

    ◇
生活に困窮する庶民から これでもか というほど搾り取り、富裕層は減税し優遇する。フランスで庶民が苦しむさまは日本と同じです。

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