次の国政選挙も野党はボロ負け・・・そんな予想図がサラリーマンの聖地で見えた。連合の街宣車に乗った政治家は、立憲民主党の枝野幸男代表と国民民主党の玉木雄一郎共同代表。2党から2人だけだ。
今夕、街宣会場となったのは、新橋駅前だった。いわずと知れたオヤジのメッカである。体をすり減らして家族のために働く、父ちゃんたちの汗と涙が染みついた新橋である。
非正規労働者からデモを掛けられる連合の街宣車から訴えたテーマは、今国会で安倍政権がゴリ押しする「働き方改革(働かせ方改悪)法案」への反対である。スト一つしない労働貴族が「高プロ反対」と叫んでも、庶民の心にはまったく響かない。
案の定、街宣会場の雰囲気は冷え冷えとしていた。聴衆のほとんどは連合の動員とマスコミなのだから。
同じ新橋駅前広場でプラカードを掲げるグループがいた。プラカードには「サービス残業が合法化されます」など書かれている。グループは「過労死家族の会」の官邸前座り込みに同調する形で、「働かせ方改悪」に抗議してきた。新橋駅前では顔なじみとなりつつある。
グループの中心はパートタイマーの女性(大田区)だ。営業職の夫は連日、深夜残業で寝床に就くのは午前3時〜4時。朝8時には出社するという。データ偽造が問題になった裁量労働制だ。
女性は「過労死遺族の会は他人事ではない」と話した。当然のごとく連合に対しては厳しい。「言い訳のための街宣なんていらないですよ。『もっとやれよ』と怒ってます。連合の街宣は今日初めて見ました」。
実際、連合役員に聞いてみると、働かせ方改悪の街宣は「たまにやる」程度だそうだ。
野党が共闘して候補者を1人に絞れば選挙に勝てる。だが1人に絞れなければ大敗する。これまでの選挙で何度も何度も経験してきたことだ。
共産党を排除し野党分断に大きな役割を果たす連合。そのお膳立てに最大野党が乗っている限り、安倍政権は安泰だ。
〜終わり~
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