
川崎市内の有権者(左)は「負けられないね」と励ました。「言論の自由は壊されたら建て直しがきかないから真山さんが大事」と支持の理由を話した。=4日夕、JR川崎駅前 撮影:筆者=
「政府がやっていることの真実が伝わらなくなっている。メディア規制の先にあるのは、国民の知る権利の規制。これが必ず規制されてくる。国民の知る権利の危機が今そこにある」。
真山勇一(民進党)は、言論の自由が危機にあることを知らせる 炭鉱のカナリア だ。ニュースキャスターとして「表現の自由」「国民の知る権利」の最前線で戦ってきた真山の言葉は説得力がある。
特定秘密保護法の参院本会議採決(2013年)で、真山は言論人としての意地を見せた。所属する みんなの党 は党議拘束をかけていた。にもかかわらず、出席して「反対」したのである。
秘密保護法への対応をめぐって「みんなの党」は、大量の離党者を生んだ。真山は離党直後の記者会見で次のように語った ―
「国民に情報を伝えることが大事。秘密保護法はこのままでは報道の自由が侵される」。
この言葉から3年が経つ。真山の予言は現実のものとなった。(敬称略)

みんなの党離党者の記者会見。左端(手前)が真山氏。=2013年12月、衆院会館 撮影:筆者=
~終わり~