
「サミット」と「テロ対策」を錦の御旗にすれば、不都合な人間を好き勝手に取り締まることも可能だ。=7日、名古屋駅地下街 撮影:筆者=
「密告奨励」ポスターが当たり前のようにあるという名古屋に行ってきた。名古屋駅構内に確かにあった。
「伊勢志摩サミット(26、27日)成功はあなたの協力でテロ防止」とあり、その下に「おかしいと思ったら、通報を!」と赤地に黄色の文字で書かれていた。
サミットに かこつけて の取り締まり強化である。
国会では符節を合わせるかのように通信傍受(盗聴)法や刑訴法が改悪されようとしている。早ければ10日にも可決成立する可能性がある。
警察に目をつけられたら通信内容はいとも簡単に盗聴される。自分が減刑されたいために他人を“売る”・・・捜査、司法当局にフリーハンドを与え、市民は息が詰まるような監視下に置かれるようになるのだ。
サミット直前、あるいは期間中に「ニセ旗テロ(※)」の一発でも起きようものなら、マスコミが危険性を煽り、官邸は「だから緊急事態条項が必要なんです」と言い出すだろう。
強大無比の警察権力が独裁政権を支えるようになる日が来るのだろうか。

駅の改札口に警察官が当たり前のように立つ日が来るのだろうか。=7日、名古屋駅構内 撮影:筆者=
※ニセ旗テロ
権力による やらせテロ、あるいは自作自演テロ。
~終わり~