原発推進勢力が暴力で仕掛けてきた。昨夕、在特界隈のグループが経産省前に立つ「脱原発テント」を壊したのである。(以下、テントの日曜日責任者、正清太一さんの話にもとづく。正清さんは一部始終を目撃していた。)――
陽もすっかり落ちた午後5時30分頃だった。5~6人が「脱原発テント」に押し掛けてきた。うち数人は紺色の戦闘服を着用。
「(テントは)違法だ」「ぶっ壊せ」「竹島は誰の物だと思ってるんだあ」などと喚(わめ)き散らした。
彼らはテントに貼っていたポスターや横断幕などを はがし 始めた。テントの日曜日責任者である正清太一さんが制止したが、聞かない。
メンバーのうち1人の男が女性専用テントに登り、屋根を破って侵入、棚をひっくり返すなどした。
約30分後に警察が駆けつけた。警察に制止されるまでグループの破壊行為は続いた。
事件当時テントには7~8人がいたが、ケガはなかった。
テントを襲撃したグループは全員丸の内署に連行されたが、その後釈放されている。
正清太一さんは弁護士同席のもと、3時間に渡って丸の内警察署の事情聴取を受けた。
「テント襲撃犯たち」は在特会のデモにも顔を出す。実行グループの一人は「新社会運動」と組織名を名乗った。
組織代表の桜田修成氏は在特会のイベントカレンダーに予定を投稿する。いわゆる「行動する保守」界隈の人物だ。昨年もテントを襲撃した“実績”がある。
在特会とのつながりが指摘される山谷えり子氏が、警察行政の最高責任者(国家公安委員長)を務めるなか、事件は起きた。政治の空気を読んだ犯行である。