東電ダダ漏れ止まらず、行き場を失う汚染水 タンク残容量わずか

記者会見のたびに頭を下げているように思えてくる東電の広報担当者。=9日、東電本店 写真:田中撮影=

記者会見のたびに頭を下げているように思えてくる東電の広報担当者。=9日、東電本店 写真:田中撮影=

 
 
 東電のドタバタ劇は見ていて背筋が寒くなる。地下貯水槽から汚染水の漏出事故が相次ぐ福島第一原発で、2号水槽から1号水槽に汚染水を移したところ、今度はその1号水槽から汚染水が漏れ出した。

 そもそも地下水槽は、地上のタンクでは日量400トンも出る汚染水に対応できないため、急ごしらえした代物だ。それが水漏れを始めたわけで、汚染水は行き場を失いつつある、と言える。

 水漏れしたタンクに入ったままの汚染水は、着実に環境中に漏れている。

 きょう午後、緊急記者会見した東電の尾野昌之・原子力立地本部長代理は「地下水槽から(汚染)水を引き上げた場合、地上タンクでは足りない」と認めた。

 「海に投棄するつもりか?」と非記者クラブの記者に聞かれると、尾野本部長代理は苦し紛れに「移送先の目算をつけているところ」とかわした。

    ~目的外使用タンクに入れても満杯まであと107日~

 記者団は「それはどこか?」と問い詰め続けた。しばらくして、広報部からメモが差し入れられると尾野本部長代理は「RO(逆浸透膜)処理水貯槽、ろ過水タンク」などと言い始めた。

 これらは他の目的で使用される水槽やタンクだ。目的外使用という無理をしても空き容量は合計で2万1,900トンしかない。単純計算で約55日しかもたないことになる。

 焦りの色を濃くする東電はあろうことか、地下貯水槽の5、6、7号水槽を持ち出してきた。これらは水漏れしている1、2、3号水槽と同じ構造なのである。また漏れ出すだろう。

 目的外使用タンクと地下水槽5,6,7号を合わせても4万3,000トンしかない。処理水約107日分だ。廃炉までの40年間、増え続ける処理水をどうするのだろうか?

 「タンクの竣工を急いでいるが、劇的に早くなるものではない」。尾野本部長代理は対策が後手後手に回っていることを認めた。

 最悪のシナリオが現実のものとならないことを祈るのみだ。

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