柏、岩手など 子供たちの尿からセシウム 「地元野菜を食べていた」

記者発表する『福島老朽原発を考える会・放射能測定プロジェクト』。=7日、参院会館。写真:筆者撮影=

記者発表する『福島老朽原発を考える会・放射能測定プロジェクト』。=7日、参院会館。写真:筆者撮影=

 食材による体内被曝は、NHK報道とはウラハラに深刻だった。『福島老朽原発を考える会・放射能測定プロジェクト』が、福島県、岩手県、宮城県、千葉県の子供たちの尿をフランスの独立系放射能測定機関ACROに送って調べたところ、21人中12人から放射性物質セシウムが検出された。

 『同測定プロジェクト』が昨年5月に福島県内の子供を対象に行った尿検査では10人中10人からセシウムが検出された。この検査以来ACROに月2回、子供たちの尿を送って解析を依頼している。尿は1検体につき500mlで、ACROは24時間かけて解析する。

 対象地域を広げたのは、昨年9月、岩手県一関市に住む4歳の女の子の尿からセシウムが4・64ベクレル/ℓ という高い値で検出されたのがきっかけだった。

 検出されたセシウム134、137の合計中、最小値は宮城県伊具郡9歳男児の0.79ベクレル/ℓ で、最大値は福島県福島市17歳男子の3.89ベクレル/ℓ 。(ACROの検出限界は0・3ベクレル/ℓ)

 ホットスポットの千葉県柏市では4歳の子供の尿から1・47ベクレル/ℓが検出されている。福島第一原発からの距離と空間線量がすべてではないことがわかる。

 『同測定プロジェクト』の聞き取り調査によると、セシウムが検出された子供たちは地元産や自家農園の野菜を食べていた。西日本や北海道で取れた野菜に切り替えたところ、セシウムは激減した。食生活パターンの改善である程度内部被曝を減らすことができるという。

 「ミスター100mSv」こと山下俊一・福島医大副学長が事実上率いる県の健康調査では検出限界が13ベクレル/ℓ となっている。閾値を高く設定しているため「被曝していない。大丈夫」ということにされる。

 セシウムは蓄積されれば心臓疾患や膀胱ガンを引き起こすとされる。そもそも体内にあるはずのない物質だ。行政が閾値を意図的に高く設定して「健康に問題ない」と言っても、世間は信用しない。親の不安は増すばかりだ。

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福島第一原発から170~190kmも離れた地点でも、子供の尿からセシウムが検出された。同測定プロジェクトのパワーポイント映写より。

福島第一原発から170~190kmも離れた地点でも、子供の尿からセシウムが検出された。同測定プロジェクトのパワーポイント映写より。

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