山口県知事選挙(7月12日告示、29日投票)に無所属で立候補することを自らのツイッターで表明していた飯田哲也氏(NPO法人・環境エネルギー政策研究所所長=53歳)が19日、公の場に姿を表した。超党派で作る「原発ゼロの会」などが主催する「国会エネ調」に出席した飯田氏は、出馬を自らの口で宣言した。
「上関だけでなく、(原発問題を)国民的選択肢として盛り上げたい。上関は大飯の次に再稼働が予定されている伊方と内水面を共有する。山口県は中国電力の最大株主でもある。一串で3つも4つもテーマがある。ぜひ注目して頂きたい」。
首長選挙は福島の事故後も脱原発候補の敗北が続く。山口県知事選挙は、脱原発勢力としては切り札で臨むことになる。負ければ、マスコミは「地元有権者が環境よりも雇用や経済を優先した」と書きたてる。
飯田氏自らが述べたように選挙は「国民的選択肢」として熱気を帯びるだろう。「世論は原発推進」―御用メディアにしたり顔で言わせないように、飯田陣営は戦う必要がある。
飯田氏は22日に山口県政記者室で立候補の記者会見を開く。東京での記者会見は29日に予定している。
山口県知事選挙には自公推薦で国土交通省出身の山本繁太郎氏(63歳)、民主党衆院議員の髙邑勉氏(38歳)が立候補を表明している。
◇
右肩の文章が変わっています。『田中龍作ジャーナル』は読者のご支援により維持されています。