ウクライナ軍司令部によると、きょう22日午前中、33発のミサイルがウクライナに飛来した。
うち18発は迎撃されたが15発は着弾した。15発すべてが発電所や変電所などエネルギー関連施設に落ちた。
大統領府によるとキーウやミコライウなど10州の145万1,203世帯が停電している。(22日14時現在)
ロシア軍は東部・南部で負けが込んでくると、ウクライナの発電所などエネルギー施設を集中的に攻撃してくるようになった。
ウクライナはこれから寒さが本格化する。日中でも氷点下であることが珍しくなくなる。それを十分把握したうえでのロシア軍の戦略だ。
電気が止まり人々は寒さにふるえる。この先、凍死者が出ることも十分ありうる。水道も止まり、水洗トイレは流せない。
日本のナイーブな知識層や一部の国会議員が唱える「米露代理戦争」などという小難しい理屈ではない。無辜の非戦闘員を不幸のドン底に叩き込んでいるだけだ。
なにより軍事目標以外の施設への攻撃は戦時国際法違反である。
~終わり~