田中ばかりではなかった。ウクライナ側から行った西側のメディアは、BBCさえもロシア軍が制圧するザポリージャ原発には入れなかった。
原発運営企業エネルゴアトムによると「外国のジャーナリストたちはロシアの占領地域に入ることを許されなかった」。
「PRESSベスト」を着用したジャーナリストらしき人物が原発構内で映り込んでいたとしても、ロシア側がお膳立てした「ジャーナリスト」だ。
モスクワ駐在の西側メディアあるいはロシアと親密なセルビアなどのメディアの可能性もある。
ロシア軍はIAEAの査察団が「危機管理センター」に立ち入ることを認めなかった。
国連機関といえどもロシア軍に振り回されているのが実情だ。
IAEAが拠点とするザポリージャ市のホテルで査察団の帰りを待つBBCの記者は、田中に「明日の動きは読めない。ここで待つしかない」と話した。
ロシア軍はザポリージャ原発制圧が正当であると主張するのであれば、なぜジャーナリストを入れないのか。なぜIAEAの査察団を危機管理センターに入れないのか・・・不思議だ。
~終わり~
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読者の皆様。
IAEAがやっとの思いで査察に入れましたが、ロシア軍が基地化する状態は続きます。
原発を盾に取るという、人類が経験したことのない事態を伝えるために田中はウクライナに留まっておりますが、宿泊費や人件費がかさんでおります。
ご支援何とぞ御願い申し上げるしだいです。
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