安倍首相暗殺事件を受けて宗教法人・世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が、きょう午後、都内で記者会見を開いた。
記者会見といっても出席できたのは、5大紙、TVキー局、2大(時事・共同)通信社だけ。「世界日報」「韓国セゲイルボ=韓国版世界日報」といった機関紙はもちろん別格で出席した。
要はコントロールの効くメディアだけを入れたのである。
雑誌、独立系メディア、フリーランスは団結して、広報担当者に「記者会見への出席を認めるよう」迫った。
旧統一教会側は「きょうはお招きしたメディアだけです」と言って却下した。
記者会見はネットでライブ配信された。御用記者たちは田中富弘会長に対して質問はするが、決して突っ込まない。
田中は帰宅してテレビを見たが、記者会見は旧統一教会の正当性をアピールする場と化していた。
統一教会に詳しいジャーナリストの鈴木エイト氏も記者会見をネットで傍聴した。鈴木氏によれば「田中会長はウソばかりを答えていた」という。
政界とりわけ自民党と旧統一教会は密接不可分。つまり持ちつ持たれつだ。マスコミが真実を報道できるわけがない。日頃から官邸広報の一翼を担う新聞テレビの報道を見れば、火を見るより明らかである。
安倍元首相を銃撃した山上徹也容疑者の母親が多額の献金で破産した、などと書ける訳がないのだ。
この国の最大のタブーを明るみに引きずり出す絶好の機会が訪れたのだが。
~終わり~