感染学の世界的権威や欧米の主要メディアが「中止」を促しても、五輪強行開催に突き進む日本の指導層とマスコミ。
先の戦争で連合国からポツダム宣言を突き付けられた日本政府は、とりあえず無視した。(1945年7月)
ソ連に和平の仲介を頼んでいたこともあったからだ。ソ連はすでにヤルタ会談(1945年2月)で日本攻撃を決めていたのだが、それさえも日本政府は知らなかった。
新聞各社は強気で戦意高揚の論陣を張った。
読売報知は「笑止、対日降伏条件」と題して「戦争完遂に邁進」と謳った。朝日は「政府は黙殺」。毎日は「笑止!米英蔣共同宣言、自惚れを撃砕せん、聖戦を飽くまで完遂」。(昭和史・半藤一利著より)
日本政府は世界情勢が全く読めておらず、新聞は「売らんかな」に走った。
感染学の権威や欧米主要メディアの中止勧告をポツダム宣言に例えれば、今の日本の状況は当時と酷似ではないか。
ポツダム宣言受諾の時(1945年8月14日)、日本はすでに焼け野原となっていた。
昭和の日本政府でさえ受諾したポツダム宣言を、令和の日本政府は無視して本土決戦に臨む。
焼け野原の先にあるのは、人類がまだ経験したことのない地獄絵図だ。
日本が変異株の培養器となり、猛毒の「東京型変異株」が世界にバラ撒かれることも覚悟しなければならない。
~終わり~
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