前回の緊急事態宣言で、一時的だが生活困窮者を救った「10万円の定額給付金」。
ところがカネの苦労を知らない麻生財務大臣は「再給付するつもりはない」と言い放った。
これに抗議して、きょう20日午後8時から、再給付を求めるツイッターデモが澎湃として起きた。デモのタイトルは、#麻生さん一律給付は必要です。
一番の背景は雇用情勢の厳しさだ。全国一般東京東部労組の須田光照書記長は次のように話す。
「前回(昨年)の緊急事態宣言で飲食店などは限界の寸前だった。今回の緊急事態宣言で追い討ちをかけた。前回の時より失望が広がっている。雇止めや給料未払いが増えている」
「企業を支援しても労働者にまでカネは回らない。ストレートに給付した方がいい」。
仕事を失い住居を追い出され、今晩の食事にも事欠く人々に緊急支援を続ける瀬戸大作氏(反貧困ネットワーク事務局長)は、危機感を隠せない。
彼らは所持金数十円という所まで追い詰められて、瀬戸氏に助けを求めに来るからだ。
氏は「極度の困窮状態にある人は少なくない。それが来月(2月)から更に深刻になる」と指摘する。
雇止めや給料未払いはもっと増えるからだ。すでに雇い止めや給料未払いに遭っている人は、所持金が底をつく。瀬戸氏は一律給付金の必要性を強調した。
生活困窮者の多い北九州市で、住民の相談に乗る同市議会の村上さとこ議員は—
「自治体は前回で一律給付の仕方を知った。今回は早い」と期待を寄せる。
生活困窮者支援の最前線に立つ実務者らが、上記のように再給付の必要性を異口同音に訴えている。
安倍政権でさえ緊急事態宣言に伴い、定額給付金の支給を行った。菅政権はこれすらできないと言うのだろうか。冷血にも程がある。
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