菅首相と著名人のステーキ会食に世の批判が集まる。マスコミは核心部分を外して叩くフリをする。
多くの人々がコロナ禍で収入が激減し食えなくなっている。大阪では親子の餓死も出た。
なのにコロナ対策に失敗した張本人が、豪華料理に舌鼓を打っていたのである。
2018年7月、西日本に大雨警報が発令されている最中、安倍首相(当時)らが、議員宿舎に集まり、宴会を楽しんでいた。世にいう「赤坂自民亭」事件である。
水害で家屋や田畑が水に浸かり、人々の生活は根底から覆された。コロナと同じである。
「赤坂自民亭」と「菅首相のステーキ会食」の共通点は、人々の生活を一顧だにしていない所だ。国民よりもお身内が第一。安倍首相と菅首相の精神は同じだ。
この国の権力が問題を起こすとき、必ず付きまとうものがある。マスコミだ。
15日のステーキ会食ではフジテレビの宮内正喜会長・遠藤龍之介社長が、16日のフランス料理会食では読売新聞の小田尚氏・日本テレビ執行役員の粕谷賢之氏・TVコメンテーターの田崎史郎氏が、ご相伴にあずかった。
マスコミ幹部にしてみれば、権力者との会食は今に始まったことではない。第一線にいた時から当たり前のようにしていたのだ。それは日常業務の一つでもあった。
国民が食えなくなっても、首相がお身内と豪華食事を楽しむ・・・マスコミ人士にとって違和感がないのも当然だ。
彼らが権力者と飯を食っている間は、問題は解決しない。
~終わり~
◇
『田中龍作ジャーナル』が権力監視の役を担えるのも、皆様のご支援あればこそです。↓