市中感染が始まったとされる新型コロナウイルス。抵抗力の弱い子どもが狭い教室に集まる学校は、昔からインフルエンザなどの培養器だった。
我が子をコロナから守りたい一心の親たちは「#学校を休ませろ」というハッシュタグを使いツイッター上で情報交換をしたり、ネット署名を開始したりしている。
自主的に子供を休ませる親たちも出始めているようだ。
事態を受けて野党共同会派(立・国・社)は、きょう、文科省から対応を聞いた。
休校や学級閉鎖はどうなっているのか? 遅きに失しているのではないか?との問題意識からだ。
冒頭、国民民主党の城井崇議員が、ある県の高校の例をあげ「文科省の指示を待てずに独自の対応を決めた所(学校)が出始めている」と指摘した。
文科省の矢野和彦審議官(初等中等教育局担当)の答弁は霞ヶ関の限界と現状を象徴していた。
「今後、学校において感染があった場合、臨時休業(休校)や出席停止の考えについては関係省庁と協議中…」と言うのだ。
関係省庁というのは厚労省のことだろう。市中感染が始まっているとさえ言われるのに「協議中」などと悠長なことを言っていて間に合うのだろうか。
「お役所仕事」と揶揄されるくらいに、省庁の対応は遅いのが相場だった。それでも今回の対応はあまりに後手後手だ。
世界に冠たる官僚機構だったが、安倍首相によってボロボロにされた。その結果が、世の親たちの悲鳴となっている。
~終わり~
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