消費税増税とコロナウィルスのダブルパンチに見舞われている商店街を歩いた。観光地の谷中(台東区)と住宅地の大山(板橋区)を選んだ。
谷中の蕎麦屋は中国人観光客がめっきり減った。日本人の旅行客も来なくなったので、商売あがったり、と女将は肩をすくめた。
大山のアーケード街では、果物屋の店主に話を聞いた。
食品には軽減税率が適用されるので以前のまま(8%)だが、消費税増税で消費者の財布のヒモが一様に固くなった。
高い物を買ってくれるのは中国人など豊かな外国人。彼らは1,300円のあまおう(イチゴ)で、日本人は200円のバナナ。
田中のかつての助手は昨夏、学生時代の友人4人で金沢旅行へ行った。2人は中国人で、もう2人は日本人。
ランチのためレストランに入った。2人の中国人は5千円の弁当を迷わず注文した。週刊誌の記者として働くかつての助手と日本人の友人は千円の弁当だった。
上級国民以外、日本人はもう一律貧しくなっていることを認識する必要がある。
~終わり~
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『田中龍作ジャーナル』はマスコミが報道しない視点からニュースを伝えます。