治安機関が狂ったらこうなる・・・そんな恐怖社会の到来を見せつけられた夜だった。
機動隊が駅構内を屠殺場のようにしてしまった事件を引き起こした旺角警察署。署の前には、7日夜も大勢の民衆が押し掛けた。
警察は機動隊1個大隊400人を投入してプロテスターたちを追い払おうとした。
ひと駅隣の街まで追い駆けて行った時だった。サラリーマン、OL、買い物客らが、高架歩道の上から機動隊に「黒警」「殺人犯」などと激しい罵声を浴びせた。
すると2人の機動隊が高架歩道の人々に向けてビーンバッグ銃の銃口を向けたのである。
威嚇だろうか?と思っていたら、それだけではなかった。2~3分後に機動隊30~40人が高架歩道に向けて駆け上がって行った。
罵声を浴びせた人々は逃げたが、それでも機動隊は追いかけて行った。
デモ隊が去って行った大通りの車道に地元住民らが繰り出した。道路上で誕生パーティなどを楽しんでいた。
そこを機動隊が襲った。脇道から猛ダッシュで襲ってきたため、住民は虚を突かれた。
逃げ遅れた女の子2人が、田中の目の前で拘束された。うち一人は路上にうつ伏せにされた。
住民たちは機動隊による不当な身柄拘束に激しく抗議した。
今度は抗議の住民たちに突進して行った。こうなると単なる「気狂いの集団」である。機動隊が暴徒化したのだ。
現場は六本木と蒲田を一緒にしたような歓楽街だ。酔客たちが店の外に飛び出してきた。屈強な機動隊員が住民を追い回す光景に顔をこわばらせた。
武力と恐怖で社会を支配する。中国共産党の統治手法に香港市民は反発を強める。
~終わり~
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香港の自由を守るために、逮捕されることも、撃たれることも顧みず、決死の覚悟で抵抗を続ける人々の姿を伝えるために、現地まで足を延ばしました。
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