
16・8ヘクタールの元市有地に立つ加計学園獣医学部校舎。土地はタダで手に入れ、建物の半分は今治市と愛媛県の補助を得て建てられた。=今治市いこいの丘 撮影:筆者=
無償でアベ友に譲渡された市有地が、所有権移転から1年を経て、加計学園の土地として登記されたことが、きょう分かった。
田中龍作ジャーナルが法務局で登記簿をあげて確認した。
登記手続きをしたのは今治市。加計学園ではない。公的機関が物件を動かした場合は、不動産登記法・第16条により公的機関の嘱託がなければ、登記できない。
登記は5日付となっている。
加計疑惑に詳しい愛媛県議会関係者によると、愛媛県は校舎建設費のうち31億円を負担する方針を5日までに固めた。今治市が登記手続きに踏み切るにあたって、これが決定打となった。
愛媛新聞がスッパ抜いたのが翌6日だ。地元紙の取材網をかわしたのだから、今治市と愛媛県は綿密に示し合わせていたことになる。
地元市長や官僚のウソで固め、安倍首相の強権で推し進めた加計学園獣医学部の開設は最終段階に入った。

登記簿。贈与(無償譲渡)を決めたのは昨年3月3日の今治市議会。土地はほぼ一年を経て名実ともに加計学園の所有となった。
〜終わり~