周永康・大学生聯会事務局長は1日夜、「梁振英・行政長官が2日までに辞任しなければ、3日に政府庁舎を占拠する」と明らかにした。
香港では中国全人代が押し付けようとする選挙制度に反対するデモが続いている。周氏はデモの先頭に立つ学生運動のリーダーだ。
周氏は、この夜開かれた民主派の集会で演説し、冒頭の考えを明らかにした。
政府庁舎と中国人民解放軍・駐香港部隊の基地がある金鐘(アドミラルティ)で開かれた集会には、約10万人が参加した。
金鐘の幹線道路では、もともと全人代が押し付ける選挙制度に反対する人々が座り込んでいた。
周氏らのスピーチ台は政府庁舎前に設けられ、否が応にも対決姿勢が鮮明になった。
周氏が「梁振英 下台(梁振英行政長官は辞任しろ)」「真普選(まっとうな普通選挙制度を)」と呼びかけると、10万人が同じフレーズを繰り返した。
梁振英・行政長官は30日の記者会見で「北京の決定は最終的なもので、デモ隊の要求を聞き、自らが辞任することはない」と語っている。
学生が期限を区切った2日の夜から3日にかけては、緊迫した事態となることも予想される。
集会参加者の一人(IT企業社員・男性40歳)は、「学生を支えるために3日は駆けつける」と話した。香港の自由を守るために労働者も懸命だ。