蓮舫陣営の街宣は時々音が割れて聞き取りづらいことがあった。音質が悪いと政策が有権者に浸透しづらい。街宣車に備え付けのスピーカーが粗悪だったためだ。
れいわの街宣のように、音楽コンサートで使えるような優れ物のスピーカーがあったらいいのに、と思い続けてきた。
きょう27日、街宣会場の石神井公園駅前に行くと街宣車はなく、演台があって本格的なスピーカーが置かれていた。《どこかで見たことあるなあ》。既視感たっぷりの代物だった。
選挙情勢について蓮舫陣営関係者と話しているうち、その関係者は「あのスピーカー、れいわから届いたんだよ。もちろん太郎さんも承知しているよ」と明かしてくれた。
れいわの党員(※)たちがすでに事実上のスタッフとして蓮舫陣営に入ってチラシ配りなどに汗を流している。ある党員は「人間として国民としてじっとしていられなかった」と頬を紅潮させた。
(※れいわの場合、「党員」とはいわず「フレンズ」「オーナーズ」「構成員」などと言う。それだと分かりづらいので本稿では「党員」と表記した)。
山本太郎は前回(2020年)の都知事選に出馬する時、その動機を「いま目の前の困っている人を助けたい」と語った。
「私は影に光を当てたい」と言う蓮舫候補と同じではないだろうか。
田中のX(ツイッター)にれいわ支持者からリプやDMが送られてくる。大半は「太郎さんは応援に入った方がいい」だ。
あとは山本太郎が蓮舫応援のマイクをいつ握るかだ。太郎が応援に入れば、これまでとは違う熱い風が吹き始め、形勢は逆転する。
~終わり~
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