ガザの水不足が大惨事を引き起こしかねない事態となっている。
ロイター通信によると、世界保健機関(WHO)のリンドマイヤー報道官は31日、パレスチナ自治区ガザで「公衆衛生上の大惨事」が差し迫っていると警鐘を鳴らした。
ガザの水源は地下の帯水層だ。それをポンプで汲み上げて使用する。ところが―
ジャーナリストである現地の友人によれば「ガソリンが入ってこなくなりポンプは動かなくなった」という。水を地上まで汲み上げることができなくなったのだ。
トイレの排泄物も流せなくなっているのである。「汚水が街にあふれている」との情報もあるが、220万住民の排泄物ではないだろうか。
下水はどうなっているのだろうか。2014年戦争では下水処理場が爆撃され使えなくなった。
今回は猛爆撃により下水道自体が破壊されていることは想像に難くない。当然汚水は街に滞る。
ガザは最悪の衛生環境にあることは間違いない。パレスチナ人たちは爆弾で殺されるばかりでなく、病気で死んでいくのだ。それも苦痛に のた打ち回り ながら。
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田中は人類史に残る大虐殺が起きる恐れのあるガザを取材するためにパレスチナに来ております。
危険手当を伴うためにドライバーに日額1千ドル(約14万円)も払わなければなりません。
飛行機代、ホテル代ですでに借金まみれとなっており、そこに巨額の取材費がのしかかります。
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