【日比谷公園】クスノキ・ケヤキ伐採の準備工事が始まった

田中が到着した時、伐採(都は移植・移動と主張)予定の林をフェンスで囲う工事が始まっていた。=6日、日比谷公園 撮影:田中龍作=

 日本初の西洋式庭園として1903年に開園した日比谷公園。古木巨木が鬱蒼と茂る。日本庭園のあたりは原生林の趣さえある。

 SNSに日比谷公園のシンボルのようなバラと噴水の写真がアップロードされ「バラが撤去される」のコメントが添えられていた。

 田中は胸騒ぎを覚え押っ取り刀で日比谷公園に駆け付けた。

 「ガガガガ・・・」。日比谷通り側の門を潜ると、鉄パイプを打ち込むようなカン高い金属音が耳をつんざいた。

 鉄パイプは第2花壇の輪郭に沿って打ち込まれていた。花壇を外から見えないようにするために建てる白い塀の柱となるのだ。

 花壇といってもケヤキやクスノキといった高木とモコっとした低木が所狭しと並ぶ。事実上の林である。

バラ園も撤去される。=6日、日比谷公園 撮影:田中龍作=

 東京都東部公園緑地事務所によると、工事は来年(2024年)5月31日まで続く。

 ・高さ3m以上の高木18本は移植する(現在の地点からの伐採である)。

 ・低木37本は撤去処分となる。

 ・芝生の面積は広くならない。

 ・通路は広がる。

 ・イベントのために可動式ベンチを置く。

~東京都の説明ここまで

 古木は移植すると枯死するケースが多い。低木を撤去すれば、緑の体積は明らかに減少するのである。

 外から隔てられたフェンスの中、つまり密室での作業となるため、市民がチェックすることは不可能だ。

 第2花壇(事実上の林)は序の口に過ぎない。日比谷公園全体では野外音楽堂も含めて再開発が予定されており、1千本以上の樹木が伐採(都は「移植」と主張)されるものとみられる。

歩道拡張のため伐採(都は移植・移動と主張)されるヒノキ。=6日、日比谷公園 撮影:田中龍作=

  ~終わり~

 ◇

【読者の皆様】

田中龍作ジャーナルの財政が非常に厳しくなっております。

読者お一人お一人のカンパに支えられながら13年間続いてきました。

どうか田中龍作に独自取材を続けさせてください。

よろしくお願い申し上げます。 ↓

田中龍作の取材活動支援基金

■郵便局から振込みの場合

口座:ゆうちょ銀行
記号/10180 番号/62056751

■郵便振替口座

口座記号番号/00170‐0‐306911

■銀行から振込みの場合

口座:ゆうちょ銀行
店名/ゼロイチハチ・0一八(「ゆうちょ銀行」→「支店名」を読み出して『セ』を打って下さい)
店番/018 預金種目/普通預金 口座番号/6205675 口座名/『田中龍作の取材活動支援基金』

■ご足労をおかけしない為に

ゆうちょ銀行間で口座引き落としができます。一度窓口でお手続きして頂ければ、ATMに並んで頂く手間が省けます。印鑑と通帳をお持ち下さい。
記号/10180 番号/62056751 口座名/タナカリュウサクノシュザイカツドウシエンキキン

連絡先
tanakaryusaku@gmail.com
twitter.com/tanakaryusaku

政治