貧困層を斬り捨てるマイナ保険証

厚労政策のエキスパートである山井和則議員は国民皆保険の崩壊を危惧する。=23日、衆院第16控室 撮影:田中龍作=

 「デジタル化により行政の効率化を図る」と謳いながら、役所の職員が悲鳴をあげるほど仕事を増やし、利用者たる国民を混乱させてばかりのマイナ保険証。

 きょう23日、立憲民主党が行った厚労省、デジタル庁、総務省からのヒアリングの中で、恐ろしい実態が明らかになった。

 田中も経験があるが、国保を滞納すると通常の保険証の代わりに期間限定の「短期被保険者証(例:3ヵ月のみ有効)」が交付されている。

 少額でも律儀に分納すれば、4ヵ月目からもまた3ヵ月分交付される。病気になった際もこれで何とか病院にかかることができた。

マイナンバーカードのリーダー(奥)は国の補助だが、回線料は病院負担となる。=都内病院 撮影:田中龍作=

 ところが…

 厚労省国民健康保険課によると、マイナ保険証への移行に伴い紙の保険証が廃止される。短期被保険者証も保険証のひとつなので廃止されることになる、という。

 地元の区役所にも問い合わせた。国から上記の方針が降りてきている、ということだった。

 マイナ保険証の場合、「この人は短期被保険者だったんですよ」という情報が残されるため、これまで通り病院にかかることができた。

 だが、回線が繋がっておらず、マイナ保険証が使えない医療施設が1万8,819カ所もある。低所得者層の場合、PCを持っていなかったり、スマホの使用料金を払っていなかったりする。病院を調べて行くことなどできない。

 紙の保険証の廃止に伴い「短期被保険者証」も廃止されれば、病院にかかれない層が出て来るのだ。

 国民健康保険料の滞納は245万世帯、割合にして13.7%にのぼる(厚労省調べ)。経済の悪化に伴い貧困は進む一方だ。滞納者は増えることがあっても減ることはない。

 国民皆保険を守ってきた一角が崩れてゆく。

    ~終わり~

  
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