アメリカ国務省が23日(日本時間:24日)、在ウクライナ米国大使館館員の家族に退避を指示した・・・さっそく田中は首都キエフの街に出た。タクシー運転手は「いつもの月曜日と比べると車が少ない」と話す。
ウクライナ市民も退避の準備を始めたのだろうか。
米大使館の動きと符帳を合わせるように、イギリス外務省が、ロシア侵攻後の傀儡政権説をBBCなどに書かせた。
パペット(操り人形)に擬せられたのは、イーベン・ムラエフ氏(45歳)。
野党第一党「Opposition Platform For Life」(44議席/定数450)の有力国会議員にして、テレビ局オーナーだ。
ゼレンスキー大統領の与党「Servant of People 」は議席数こそ多い(242議席)が、素人の寄せ集めで、戦争になったら、一たまりもないと見られている。
「Opposition Platform For Life 」は親露政党。ムラエフ氏が所有するテレビ局「NASH」は親露チャンネルである。
ムラエフ氏はテレビ局を2つ所有していたのだが、そのうちの一つ「News One」は昨年2月、政府により閉鎖された。
直接手を下したのはウクライナ国家安全保障国民会議だが、ゼレンスキー大統領の指示だった、とされている。
ロシアに寄り過ぎというのが閉鎖の理由だった。閉鎖を免れ放送を継続する「NASH」もロシア寄りだが、マイルドで抑え気味だ。
ムラエフ氏自身はメディアのインタビューに「なぜ私が…」と否定した。
たしかに親露議員の中にはムラエフ氏よりも有能で力のある議員が複数いる。だが皆さん高齢だ。
若くてしかも親露テレビ局オーナー。イギリス外務省がムラエフ氏をロシアの傀儡に擬した理由だろうか。
~終わり~