女優にして脱原発活動家の木内みどりさんが亡くなって、きょう18日で、ちょうど2年が経つ。享年69。木内さんのもう一つの大きな業績は、政治家山本太郎を育てたことだった。
その山本は、育ての母の命日に支持者と対話集会を持ち、今後の展望などを語った。会場の参院会館講堂は立ち見も出る超満席となった。参加者は主催者発表で約450人。
憲法、非正規労働、地方の交通問題・・・支持者からありとあらゆる分野の質問が出たが、山本は国民の誰が聞いても分かるように嚙み砕いて説明していた。よく歩き、当事者や専門家の話にじっくりと耳を傾けているからだろう。
「党に頼らなくても、連合に頼らなくても、宗教に頼らなくても、私たちが選挙を回せるんだよ。あなたたちを受からせる(当選させる)んだよという市民を増やしていく」とも語った。
れいわ、その前身の「山本太郎となかまたち」の選挙現場には、木内さんの姿が必ずと言ってよいほどあった。
故人を偲ぶ会(2020年2月)で山本は「木内さんのような大人が育つ国にしたい。木内さんに胸を張って報告できるように社会の変革に努めたい」と声を詰まらせていた。
山本の選挙に対する哲学は実を結びつつある。れいわは今回の衆院選で押しも押されもせぬ国政政党となった。小所帯ながらポテンシャルは高い。来夏の参院選で所属議員数は2ケタ台(現在5人)に乗るだろう。大躍進し、野党第一党をうかがう勢いの維新が今、最も恐れているのが れいわ だ。
木内さんの霊前で山本が胸を張って、社会変革を報告する日はそう遠くなさそうだ。(文中敬称略)
~終わり~