記者クラブある限り日本政治の破壊は続く

小泉進次郎に群がる記者クラブメディア。どこかのアイドルのようだった。=2018年3月党大会 都内 撮影:田中龍作=

 「小泉進次郎環境相が河野太郎支持の記者会見を夕方7時から行う」。田中は携帯に連絡を受けたが、取材には行かなかった。

 人気者の小泉が誰に付くかは、総裁選の行方に少なからず影響を与える。新聞テレビは大ハシャギだ。新聞は見出しが立ち、テレビは視聴率が取れる。

 自宅に放置されたまま死亡した後でコロナと分かった人は、8月だけで118人にのぼった。(警察庁調べ)

 戦後最大の災害を放置したまま総裁選というお祭りに明け暮れているのが、この国の政権党と記者クラブメディアだ。小泉がどの総裁候補に付いたのかを嬉々として報道する。バカ騒ぎの極致である。

 記者クラブメディアの関心は、国民の関心と離れたところにある。

 首相、閣僚、野党第一党の党首などに金魚のフンのごとく付いて回る。日本特有の番記者制度だ。帯同しながら情報は取れるだろうが、オフレコだ。国民に還元されることはない。

 番記者サンたちは、肝心の記者会見で厳しい質問をしない。週刊誌報道がなければ、政治の暗部は、国民の目にさらされることはない。

総裁選への出馬を表明する河野太郎。人気はトップだ。=10日、衆院会館 撮影:田中龍作=

 安倍晋三首相を生んだのは紛れもなく記者クラブメディアだった。安倍幹事長が選挙の応援演説に入ると、中高年女性が湧いた。安倍人気を新聞テレビがことさらに報道し、人気は熱狂へと変わって行った。

 選挙の顔ほしさの党内事情が安倍を首相へと押し上げた。

 安倍の次にマスコミの寵児となるのは小泉進次郎だ。

 安倍政権の7年8ヵ月で日本は惨めなまでに破壊された。

 記者クラブメディアは、安倍に勝るとも劣らぬほど思慮の浅い小泉を、日本の総理に仕立て上げてどうしようというのか。(文中敬称略)

 ~終わり~

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