医療までもが金儲けの道具にされ、命と健康は二の次となる。新自由主義路線の下、都立病院の独法化計画が進む。
五輪組織委による「医療従事者1万人動員」「看護師500人の派遣要請」は当然の帰結として出てきた。
労働者が使い捨てにされるご時世。医療労働者を蔑ろにすれば、国民の命と健康を蔑ろにすることになる。
メーデーのきょう、看護師、病院職員、保健所職員たちが、「オリンピックに医療労働者を動員するな」「看護師の派遣要請を断固拒否する」と訴え、都内をデモ行進した。(主催:生き抜くために闘おう2021メーデー実行委員会)
都内の特養に勤務する看護師は「余裕がないのにどうやって回せっていうのか? 少な過ぎる人数で回すと医療ミスが起きたりする」と明かした。
「看護師500人の派遣要請」は、狂気の沙汰なのである。あげくにタダ働きさせようというのだから、狂気の二乗である。
国民の命と健康を預かる医療労働者たちが、人々の正気を呼び覚ますことを願ってやまない。
~終わり~
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