今季の「年越し大人食堂」は1月1日と3日の両日、四谷の聖イグナチオ教会で開かれる。
反貧困ネットワークなどの団体が参院会館で、きょう、記者会見を持ち、大人食堂の開催日程や貧困の実態などを報告した。この後、質疑応答に移った。
マスコミの記者は10人余りいた。社会部の遊軍だろう。貧困問題に対する関心も造詣もないのだ。
質問の多くはピント外れだった。中には「200食という規模は大きいのですか?少ないのですか?」などという質問もあった。
お金がなくて正月も食事ができない人の数だけあれば、それに勝るものはない。理想だ。
だが大人食堂のスタッフのマンパワーにも予算にも限りがあるから200食という規模になったのだ。
1時間30分にわたった記者会見の最後に料理研究家の枝元なほみさんが発言した。枝元さんは前回に続き今回も大人食堂の料理長を務める。
「ここにいる記者さんたちに問いたい。あなたたちには当事者意識があるのか?『こういうことがありました』という情報を出すだけじゃないですか」
「『アウトリーチが足りないのでは?』『広報が足りないのでは?』などと質問するけど(それを報せるのが)あなたたちの仕事じゃないですか」
「公助がない。当事者意識をもっと持って頂きたい」。枝元さんは目を赤くしながら訴えた。
世界一高額の新聞と電通に支えられたCM収入。(毎日新聞をのぞく)全国紙と在京民放の記者さんたちは高収入で鳴る。
枝元さんに苦言を呈された記者さんたちはケロっとした表情だった。
~終わり~
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