7月5日投開票の東京都知事選挙に立候補を表明している弁護士の宇都宮健児氏が、きょう、街頭演説を行った。出馬表明後、街頭に立つのはこれが初めてだ。
マイクを握った宇都宮氏は「日本で一番尊敬する政治家は翁長雄志・前沖縄県知事」として次のように訴えた―
「翁長さんはイデオロギーよりもアイデンティティーでオール沖縄を呼びかけ、県知事選挙を勝利に導いた」
「さまざまな政党と協力してオール東京のような運動を起こして行かねばならない」
「コロナ感染症対策の自粛要請、休業要請により心が傷つき、体が傷つき、生活困難な状況になった人たち」。
「そういう人々に届くようなメッセージを訴えながら、人々を巻き込むようなオール東京の運動ができた時、勝機が生まれる」
前回(2016年)の都知事選で、宇都宮氏は2野党のご都合主義により引き摺り降ろされた。その2党が、今度は宇都宮氏に相乗りする。またもやご都合主義で。
街頭演説の後、氏は囲み会見に応じた。
初街宣の感想を聞かれると「2016年(前回)はいろいろあったけどふっきれた」と答えた。野党やそれらに関わる市民団体への気配りだ。
これからの戦いについては「一人ひとりの市民の力は微力だけど無力じゃない。微力は集まれば集まるほど大きな力になる。どれだけ運動の広がりを持たせていけるかがカギ」と力を込めた。
コロナ対策を利用したメディアへの露出で優位に立つ小池知事との戦いには、幅広い勢力の結集が欠かせない。
いま都民をヤキモキさせているのが、れいわ新選組の山本太郎代表の動向だ。
「山本太郎が応援に入りたい、と言ったらどうしますか?」と田中は尋ねた。
「そりゃ大歓迎です」。宇都宮氏は破顔一笑で答えた。
前回の選挙で掲げた公約を何ひとつ実現させていない、小池知事。カイロ大学首席卒業の学歴詐称疑惑も炎上の気配を見せている。
私利私欲は一切なく、ひたすら弱者のために尽くしてきた宇都宮氏。
前川喜平・前文科次官は「都知事選は正直者と嘘つきとの戦いになる」と喝破した。
東京都民の良識が問われる選挙となる。
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