れいわ新選組が都知事選に候補者を立てる、との情報が消えない。山本代表自身の出馬もありうる。立候補表明は小池知事の再選出馬記者会見の後となるとみられる。
野党支持者を悩ませているのが、元日弁連会長の宇都宮健児氏との票の奪い合いだ。リベラル、低所得者層を中心に2人は、支持層が重なる。
昨夏の参院選で宇都宮氏の応援を受けた、れいわの候補者もいた。暑い夏のさなか、氏はれいわ候補の街宣車に乗り、街頭で応援演説に立った。
山本が初めて国政にチャレンジした衆院選(2012年)の時から、選挙を支えてきたボランティアの女性(杉並区・主婦50代)は、「絶対に(都知事選に)出てほしくない」と語気を強めた。
「太郎には国政で活躍してほしい。脇目も振らずに総理を目指してほしい。全国に何万人もいるボランティアは、そのために太郎を支えてきたのだから」。彼女は憤りを隠せない口調で語った。
「太郎が都知事選に出ても私は宇都宮さんに入れる」とニベもなく言った。
山本の政治活動を根幹で支えてきた男性(練馬区50代)も山本の立候補に猛反対する。
「太郎は衆院選に出ればいい。都知事選に出たりしたら、悪いイメージがこびり付く。(宇都宮陣営に対する)選挙妨害としか映らない」
「(都知事選に)出た時点で(山本太郎の)支援を止める」と言葉を極めた。
都民の生活は苦しくなる一方だ。小池知事が再選されれば、大企業本位の政策が繰り返されることは目に見えている。
庶民はすがるような気持ちで 宇都宮氏に賭ける。
山本本人を含めれいわ新選組から候補者が立てば、世論の袋叩きに遭うだろう。
安倍政治に痛めつけられてきた人々は、山本太郎という希望を失うことになる。
~終わり~