本土から学会の工作員が沖縄に入った。その数は3千人とも5千人とも伝えられる。工作員たちの仕事は、学会の有権者を期日前投票に連れて行くことだ。
公明党関係者によると、「ブロック」(地元学会員5人=1ブロック)ごとに、工作員1人が付きっきりとなる。
学会の九州方面本部長が沖縄に張り付いて檄を飛ばしているようだ。学会のテコ入れには強弱に応じて「トップ」「セカンド」「サード」の3段階があるとされる。沖縄ではギアは「トップ」に入った、といってよい。
告示後、マスコミは期日前投票の出口調査を連日続け、投票を済ませた有権者に「どの候補に投票しましたか?」と聞く。期日前出口調査に、記者が日頃から担当している各地区・各業界から上げてきた数字が加味される。
こうして各候補の最終的な得票数を分析、予測するのが「票読み会議」だ。シビアな情勢判断がなされる。途中経過とはいえ、期日前出口調査のウェートは相当に重い。
票読み会議の結果は、政治部を通じて各党本部に抜ける。「票読み会議」の翌朝、ある候補の選挙事務所を訪ねると、事務所はホヤホヤの数字を知っていた。
「A候補は安全圏内」「B候補は当落線上」「C候補は落ちる」・・・ネットがない時代でも、選挙情勢は口コミであっと言う間に広がった。
「勝ち馬に乗れ」の鉄則にのっとり、地元政界、業界はA候補への支援を強化する。支援は集票に直結する。A候補はさらに勢いづく。
期日前投票は勝敗を分けるのだ。ゆえに自民の下駄の雪である公明は、本土の学会から大量の工作員を送り込んで、沖縄の学会員を投票に行かせるのである。自公陣営の「期日前対策」は万全過ぎるほどだ。
オール沖縄陣営の某総支部の責任者に聞いたところ、「まだ(選対)本部から指示が来ていない」と答えた。期日前対策では自公が2歩も3歩もリードしているようだ。
~終わり~