今治市に土地をタダで提供させ校舎建設費用の援助までさせた加計学園。さらには特区事業者に認定される1ヶ月以上前に、大学キャンパスに必要な高圧電力の申請を、今治市にさせていたことが分かった。
内閣府から今治市への指導はこれまでにも国会などで追及されてきたが、加計学園から今治市への直接の要請が明るみに出たのは初めて。
加計学園が今治市企画課・国家戦略特区推進室に要請した日付は昨年12月14日。今治市は即日、決裁した。今治市は菅良二市長名で、四国電力今治営業所に仮申込み書を提出した。
加計学園獣医学部が特区事業者として公式に名乗りを上げたのが今年1月4日、認定されたのが1月20日。であるのに、加計学園は事業者に認定される1ヵ月以上も前から電力需給設備の申請を今治市にさせていたのである。
「平成30年度の開学に向けて早急な対応が必要なことから」… 加計学園から今治市長にあてた要請書の一節である。
あなた(今治市長)もすでに御存知のように、ウチ(加計学園)は、特区事業者として認定されるのだから、ただちに四国電力へ申請するように、との意味だ。
加計学園から今治市への要請書でさらに驚くのは「脅し」が一筆込められていることである ―
「今治市の都合で(高圧電力の)需給開始に至らない場合(開学できない場合)は、今治市が費用の実費を負担する」。
ヒトがいいのか。今治市はこの文面を四国電力への申込み書に添えている。加計学園が「添えさせた」という方が正確だろう。市民の反対運動が起きても誘致を断念したりするなよ。断念したら大変なことになるぞ、という意味だ。
加計学園は昨年10月にも建設候補地でボーリング調査を実施している。京産大が認定業者から外される前に、加計学園だけがボーリング調査をしていたのである。
いずれも内閣総理大臣・安倍晋三という強力な後ろ盾がなければ、夢にも思いつかなかったことであろう。
~終わり~
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