沖縄・高江の米軍ヘリパッド建設に反対する住民らが守る「N1ゲート裏」テント。防衛省が同テントを撤去する計画は今のところないことが分かった。
参院会館できょう開かれた「ヘリパッド建設」をめぐる対政府交渉で、防衛省が明らかにした。
福島みずほ議員が「N1ゲート裏のテントを撤去する計画はあるのか?」と質問したのに対して防衛省は「今のところない」と答えた。
「N1ゲート『裏』」(地図・みどり色)は先月22日、沖縄防衛局が機動隊500人を投入して こじ開けた 「N1ゲート」(ピンク色)の3㎞ほど南にある。
「N1ゲート」から建設資材を搬入する夥しい数の大型車両はそのまま「N1ゲート『裏』」から真っ直ぐ出るのが理想だ。Uターンの必要がない。
だが『裏』にはヘリパッド建設に反対する住民らのテントがある。沖縄防衛局がテントの撤去期限を勝手に8月5日と設定したが、法律の専門家は「法的根拠に乏しい」としている。
機動隊を大量投入しての力づくでの排除は「7月22日」の二の舞になる。殴る蹴る、首を絞める・・・当日の機動隊による暴力については山本太郎議員が政府に対して質問主意書を出すなど大きな問題となっている。秋の国会で追及されるのは必至だ。
オスプレイ用ヘリパッドは現在建設が進むN1地区の他にH地区、G地区がある(地図参照)。
「ゲート裏」に触らずにそのままH地区、G地区の工事を済ませてしまう、との見方もある。
ヘリパッド建設に反対する住民らは「ゲート『裏』」に相当の戦力を割いてきた。だが、撤去計画が今のところないとなれば、「ゲート『表』」の戦いに当分集中できる。
住民らが大規模集会を開いた時、「ゲート『表』」からの建設資材の搬入は止まる。
住民らが『表』戦線に集中できるようになったことが、工事の進捗にどのような影響を与えるのか。予断を許さない状況になってきた。
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