反戦・反原発 「参院選まで怒りを持ち続けて」

反戦と反原発が顔を合わせた。SEALDsの奥田愛基さんと福島の女性たち。=23日、代々木公園 写真:筆者=

反戦と反原発が顔を合わせた。SEALDsの奥田愛基さんと福島の女性たち。=23日、代々木公園 写真:筆者=

 反原発と反戦争が合流した。「さよなら原発さよなら戦争・全国集会」が、きょう、代々木公園で開かれた。(主催:「さよなら原発」一千万人署名 市民の会)

 東大名誉教授の上野千鶴子さんがスピーチした。上野さんは反原発と反戦争に「反知性、反理性」を加えた。

 要は反安倍である。上野さんが「敵はひとつ、安倍という敵なのです」と力を込めると会場は沸いた。

 福島の仲間たちとステージにあがった原発告訴団の武藤類子団長は「戦争も原発事故も起こったことから学ばなければ、悲劇は何度でも繰り返される」と訴えた。

 反知性、反理性の政治指導者アベは同じ悲劇を繰り返そうとしている。

 原発事故直後、全国各地で反原発の大規模デモ集会が頻繁にあった。だが歳月を追うごとにしぼんでいった。

 反戦運動も同じような道をたどりはしないだろうか。それは権力の狙い目でもある。

ひだんれん(原発事故被害者団体連絡会)が登壇し、原発事故は今なお収束していないことを訴えた。=23日、代々木公園 写真:筆者=

ひだんれん(原発事故被害者団体連絡会)が登壇し、原発事故は今なお収束していないことを訴えた。=23日、代々木公園 写真:筆者=

 『福島を忘れるな』ムシロ旗を掲げて郡山市から参加した農民は話す -

 「福島から外に出ると原発事故などなかったかのように社会が動いている。そら恐ろしい。シイタケ農家は全部廃業したのに」。

 安保法制について聞くと「若い人が気付いてくれて声をあげている。希望を見出している。来年の参院選挙まで怒りを持ち続けて結果を出せばいい」と表情を柔らかくした。

 都内からの参加者(50代女性)も運動の継続を重要視する―

 「ほっとけばフェードアウトしてしまうことを原発事故で学習した。(安保法制が可決成立したが)がっかりしてシーンとしちゃダメ」。彼女はまっすぐにステージを見つめながら話した。

 SEALDsの奥田愛基さんは「メンバーに悲壮感はない。新しい戦いを迎える準備はできた」と元気一杯にスピーチした。

 みな反戦・反原発運動を続ける気は十分だ。

 『(安保法案)賛成議員は落選させよう』。会場のプラカードがスピーチに合わせて躍る。来年の参院選に向けて戦いのスイッチは入ったようだ。

    ~終わり~

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