イスラエル軍による国連避難所への爆撃が止まらない。3日もラファの避難所(小学校)が砲撃され10人が死亡、数十人が負傷した。
同軍広報は「近くからロケット弾が発射されたため撃ち返した」と発表する。日本のマスコミは発表を垂れ流す。
だが、事実はイスラエル軍の発表とは違う。ある避難所(小学校)の責任者を務めるUNRWA(国連パレスチナ難民救済機関)のスタッフが真相を明らかにした。次のような手順だ―
1)避難民を受け入れてよいものか、どうか。イスラエルにお伺いを立てる。
2)イスラエルがOKを出せば、門を開けて受け入れる。
3)イスラエルがNOと言って拒否した時は避難民を受け入れることはできない。爆撃が激しくなっているからだ。あるいは間もなく激しくなるからだ。
好意的に解釈すれば、避難所への移動中に砲弾に当たるのを避けるため、ということになる。
受け容れさせておいてどうして爆撃するのか? というのがUNRWAスタッフの憤りだ。
「避難所の地図もイスラエル軍に渡してあるのに・・・」。UNRWAスタッフはまるで筆者を叱りつけるかのような口調で言った。
イスラエル軍の避難所攻撃は意図的であることが、UNRWAスタッフの証言からも明らかになったのだ。
イスラエルは国連をナメているのか、UNRWAがハマスと関係があると見ているのか。
はっきりしていることは、この先も国連の避難所(UNRWAの小学校)が爆撃される、ということだ。
ガザ市内にあるUNRWAのヘッドクオーターは、2008~2009年の大規模侵攻の際、爆撃された。
今回の戦闘で現場のUNRWAスタッフ9人が、イスラエル軍により殺されている。現地採用のパレスチナ人だからだろうか。
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