
環境NPOで働く女性(後姿)は「すべての生き物のために戦争はやってはいけない」。=8日午前9時、議員会館前 写真:田中龍作
国民の声を屁とも思わない安倍政権が今国会中の成立を目指す「秘密保護法案」。会期末のきょう、朝8時から市民団体が国会前で抗議の声をあげている。
朝陽が議事堂の尖塔越しに差し込む議員会館前に、岩手県から駆け付けた母親(40代)の姿があった。「17歳の息子がいる。戦争に送りたくない。アベと刺し違えてでも子供を守る」。武家の血を引くという母親は悲壮な決意を語った。
長野から夜行バスで駆け付けた女性(27歳)は環境団体の職員だ。「戦争につながる法律は阻止したい。誰も死なせたくない」。
連日、大勢の人々が押し寄せ「強行採決」に抗議していることをマスコミも大きく報道しており、各地で「秘密保護法」に反対するデモ・集会が繰り広げられている。
週末を迎え、国会周辺にはきょうも全国から稀代の悪法に反対する人々が押し寄せそうだ。

議員会館前には朝早くからプラカードを持った市民が並んだ。=写真:田中龍作=