
平日の深夜、明日は仕事があるのにもかかわらず大勢の人が集まった。=日本時間14日午前6時、タクシム広場 写真:田中龍作=
反政府デモの象徴ともなったタクシム広場とゲジ公園は、深夜(日本時間14日6時)にもかからず、人々で埋め尽くされた。老若男女あらゆる層だ。1万人はゆうに超えているだろう。
エルドアン首相がゲジ公園のオキュパイに対して退去期限をこの日に区切り最期通告を突きつけたため、「公園を守ろう」とする人々が、平日の深夜であるにもかかわらず集まったのである。
有名ピアニストのコンサート目当てではない。参加者にインタビューすると異口同音に「ゲジ公園を守るため」との答えが返ってくる。
彫刻家の女性(30代)は「公園だけでなく民主主義を守るために来た」と上気した表情で話した。エンジニアの男性は「民主主義のために仕事帰りに来るのさ」と気負いなく語る。
警察は放水車4~5台、機動隊員数百人を配置して遠巻きに見守っている状態だ。
日本の大学教授がしたり顔で「いい家庭の子女や左翼が集まっているだけ」とマスコミにコメントしているが、そうではないようだ。

人々が転覆させたパトカーの上に乗る年配の男女。高齢の女性(左)も「公園を守るために来た」。=ゲジ公園 写真:田中龍作=
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