米海兵隊の垂直離着陸輸送機オスプレイの配備に反対する沖縄県民集会が5日、開かれる予定だったが、台風11号の影響で延期になった。田中と諏訪は怒りに沸く沖縄を取材するはずだったが、見送らざるを得なかった。
沖縄と同時開催することにしていた東京での集会・デモは、予定通り行われた。オスプレイが沖縄と岩国だけの問題ではないことがよく分かる。事故が相次ぐ物騒な飛行物体が、北海道を除く日本列島の8~9ルートで訓練飛行をするのだ。
わざわざ訪米してオスプレイに試乗した森本敏防衛相は「快適な乗り心地、飛行が安定していた」と言い放ったそうだ。政府関係者が「安全性」を強調するほど危険なことは、福島の原発事故が証明している。
ヘリ基地反対協の安次富浩・共同代表が沖縄から東京神田の集会場に電話メッセージを寄せた。「森本大臣は10万時間乗り続けるべきだ…(中略)…民主党は信用できない。私たちで日本の社会を作りあげていく運動をしましょう。私たちで沖縄の未来を切り拓いていきます」。
原発立地県と沖縄。弱い所に負担を押し付けて恥じることのない政治の犠牲者である。
《文・田中龍作 / 諏訪京》
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読者の皆様。先月は原発再稼働で大飯へ、オスプレイ搬入で岩国へと現地取材に出向いたため、出費がかさみました。『田中龍作ジャーナル』は読者のご支援により維持されています。