【カイロ発】ムバラク去るまでタハリール広場の地響きは続く

「ムバラク打倒派」の青年。この頃までは「戦車と兵士込み」で撮影しても拘束されたりはしなかった。(3日、タハリール広場。写真:筆者撮影)

「ムバラク打倒派」の青年。この頃までは「戦車と兵士込み」で撮影しても拘束されたりはしなかった。(3日、タハリール広場。写真:筆者撮影)

 アラブ世界はもとより国際社会を揺るがすタハリール広場の集会は12日目に入った。ムバラク大統領は次々と条件を繰り出し仲々政権の座を去ろうとしない。

 「打倒ムバラク派」と政権との戦いは持久戦の様相を呈しつつあるが、数万人規模の集会は一向に沈静化する気配は見えない。ばかりかボルテージは日増しに上がっているようだ。筆者は広場から南へ1キロ足らずのホテルに投宿している。部屋まで飛び込んでくる「ムバラク去れ!」の怒号は大きくなる一方だ。

 反政府集会をネットで呼びかけたのは、「4月6日青年行動(6April Youth Movement)」という組織である。08年の4月6日に教育レベルの高い若者のグループがフェイスブックで最低賃金の引き上げを求めるゼネストを呼びかけた。組織名はこの日付にちなんだものだ。

 「4月6日青年行動(6April Youth Movement)」は、現地では「チーム1月25日」とも呼ばれる。この日に反政府集会を始めたからだ。言論の自由などなく秘密警察の目が光るエジプトで「ムバラク打倒」を呼びかけるのは決死の構えが必要だった。

 長期独裁に息を詰まらせながらも声をあげることのできなかった市民がネットでつながり、彼らの呼びかけに反応したのである。

 市民革命の砦となったタハリール広場では、金曜礼拝のあった先月28日頃を境に「チーム1月25日」とムスリム同砲団とが入れ替わったと言われている。タハリール広場の集会で指導的な役割を果たす「チーム1月25日」の内実は、エジプト最大の反体制勢力であるムスリム同胞団と見る向きもある。
 
 米国のあっせんでスレイマン副大統領を中心に「新政府協議会」のようなものを本格化させようという動きが顕著だ。だが、ムスリム同胞団はムバラク大統領が国外に去るまで協議には応じないとしている。

 ムバラク大統領が権力に執着する限りタハリール広場の地響きは収まらない。


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