中央政府の独裁と戦うカタルーニャと香港が24日、同時に連帯集会を開いた。
香港とカタルーニャはあまりに似た状況にある。
反政府デモに対する警察の苛烈な取り締まり。そして中央政府への住民の拭い難い不信感と反発。
遮打花園で24日夜あった香港側の集会では、カタルーニャのデモの模様がビデオ上映された。
警察が雨あられのごとく催涙弾を撃ち込み、デモ隊を棍棒で激しく殴打する。アスファルトの地面にうつ伏せにして逮捕する。撮影場所は香港ではないかと思えるほど酷似していた。
逮捕者のすべてが政治犯ということも共通している。
スペインの最高裁は14日、2017年に独立を問う住民投票を行ったとして、独立派幹部12人のうち9人に9年から13年の禁固刑を言い渡した。
これに反発する独立派市民がバルセロナのエル・プラット空港の占拠を行うなどしたが機動隊と衝突、デモが拡大した。
カタルーニャの独立派は今回、香港デモの「空港占拠」が国際的に注目を集める事を知って取り入れたものとみられる。
独立闘争は海を越えてつながる。精神運動ではない。実際に武器や資金を融通し合ったりするのだ。
「エッ! 何でこの国の反体制組織が、あの国の独立運動とつながってるの?」などというケースは珍しくない。
少数民族のゲリラが中央政府の軍と内戦を互角に戦えるのはこのためだ。
香港もカタルーニャも孤立することはない。
~終わり~
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香港の反政府デモは国際的な広がりを見せつつあります。『田中龍作ジャーナル』は日本のマスコミが報道しない香港の現実を伝え続けています。
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