【衆院選・沖縄3区】玉城デニー「うちなんちゅはブレないよ」 無所属で反基地貫く

街宣中の玉城候補。反基地の信念を曲げなかったことで有権者からの揺るぎない信頼を得た。

街宣中の玉城候補。反基地の信念を曲げなかったことで有権者からの揺るぎない信頼を得た。
=14日、沖縄市(旧コザ市) 撮影:筆者=

 希望の党との合流が取り沙汰されていた政党の前職(解散までは議員)たちの中で、いち早く無所属で立候補することを宣言した玉城デニー(党籍は自由党)。4期目を目指し自公候補と争う。

 普通の候補者であれば、無所属のハンデは絶望的なまでに重い。命綱の比例復活はない。供託金300万円は自分で用意しなければならない。政権放送ができない。選挙カーも一台だけ・・・

 だが玉城は逆境をバネに選挙戦を進める。口先だけの政治家が跋扈するなか、「反基地」の政治姿勢に揺るぎがないことを有権者にあらためて示すことができたからだ。

 14日、玉城は うるま市 で開かれた共産党の集会に招かれた。自由党という保守政党の政治家が共産党の集会に参加する・・・本土の常識では想像もつかない。

 安倍政権の圧政と米軍から沖縄県民の命と財産を守る。イデオロギーを越えて大義でつながるのが「オール沖縄」だ。

 「また墜ちた」「沖縄の空が危険な状態」・・・参加者たちは口々に不安と怒りを表し「平和を継承するためにもデニーさんに勝ってもらいたい」と励ました。

 11日夕、東村高江の牧草地に米軍機が墜落した事故で玉城はすぐに現場に駆け付けたが、規制線から中に入れなかった。

 同じ選挙区から立つ比嘉なつみ(自民公認、公明推薦)は、翌日昼になってノコノコとやって来た。岸田文雄政調会長を伴っていたこともあり、規制線の中に入れた。自民は親米の基地容認派だからだろうか。

 米軍の沖縄支配を象徴する出来事に激怒した住民たちは、岸田政調会長らの前に立ちはだかった。警察との間で揉み合いとなり、現場は一時騒然とした。

地元共産党の集会に招かれた玉城候補は、永田町の情勢を語った。「なぜ無所属となったのか」の説明に聴衆は大きく頷いた。=14日、うるま市 撮影:筆者=

地元共産党の集会に招かれた玉城候補は、永田町の情勢を語った。「なぜ無所属となったのか」の説明に聴衆は大きく頷いた。=14日、うるま市 撮影:筆者=

 住民の怒りの矛先は自民党だけではない。希望の党に対しても同様だ。小池百合子代表は防衛相時代の部下である井上一徳・元沖縄防衛局長を公認候補(京都5区)とした。

 井上の沖縄防衛局長在任時(2014年7月~2016年7月)には、辺野古の警備が強化された。辺野古新基地の建設資機材が搬入されるキャンプシュワブのゲート前で、座り込みをさせないようにする「殺人鉄板」は、世論の批判を浴びた。

 「あの井上が希望の党から立候補しているのを知った時は目まいがした」。反基地闘争を長く戦ってきた地元議員は首を横に振りながら話した。

 玉城は小人数の集まりにでも顔を出し政策を訴える。「うちなんちゅはブレないよ。沖縄の政治の質を落としたくないからね」。

 主婦は「一時は心配したけど無所属で出てよかった。デニーさんが(国会議員の中で)いちばん沖縄のことを思っている」と目を細めた。

 解散前まで沖縄選挙区選出の自・公・維議員は衆院に一人もいなかった。参院でもゼロである。

 イデオロギーよりも生活。「オール沖縄」の政治姿勢が全国中に広まれば、安倍独裁政権は1回の選挙で倒れる。(敬称略)

辺野古新基地の入り口となるキャンプシュワブゲート前にひるがえる玉城候補のノボリ旗。辺野古新基地反対運動の拠点であるテント(写真左・ブルーの小屋)を守る人々が立てた。=15日、名護市 撮影:筆者=

辺野古新基地の入り口となるキャンプシュワブゲート前にひるがえる玉城候補のノボリ旗。辺野古新基地反対運動の拠点であるテント(写真左・ブルーの小屋)を守る人々が立てた。=15日、名護市 撮影:筆者=

   ~終わり~

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