【辺野古発】沖縄2紙も入らない海域で、政府の環境テロ準備を撮った

海上保安部の高速ゴムボートは、抗議船が現場海域を出て行くまで離れずに追跡してきた。=6日、大浦湾 撮影:筆者=

海上保安部の高速ゴムボートは、抗議船が現場海域を出て行くまで離れずに追跡してきた。=6日、大浦湾 撮影:筆者=

 沖縄防衛局はきょう午前9時前、辺野古米軍基地の本体工事に着手した。マスコミ各社がほぼ一斉に報じた。海上埋め立てに向けた本格工事である。

 まっとうな人々が固唾をのんで見守ったのは、巨大なコンクリート・ブロックの海中投下だ。マスコミは本体工事の着手を象徴する光景として追った。

 サンゴやジュゴンが生息する ちゅら海 を破壊する政府の環境テロを、田中はこの目で見届け読者に報告する義務がある。抗議船に乗り、ブロックを積んだ台船やクレーン船の間近まで行った。

 現場海域は日米地位協定に伴う臨時制限区域に指定されている。高江のヘリパッド建設現場(提供施設区域内)と同じだ。侵入すれば刑特法(※)違反で1年以下の懲役となる。

 実際、この海域に入った芥川賞作家の目取真俊さんが昨年4月、逮捕されている。

 田中の乗った抗議船が制限区域内に入るや否や、海上保安部の高速ゴムボートがすっ飛んで来た。「ここは臨時制限区域内です。法令違反です。すみやかに退去して下さい」・・・海猿はスピーカーでガナリ立てた。

 海猿と沖縄防衛局職員を置きかえれば、高江のヘリパッド建設現場と同じ光景が目の前に拡がった。

 マスコミは制限区域外から取材した。いつものように安全圏内からである。沖縄2紙も立ち入らなかった。

 マスコミはコンクリート・ブロックの海中投下理由を「工事に伴い汚濁が広がるのを防ぐシートを固定するため」と報道する。これでは政府の受け売りだ。

 11~14トンもある巨大ブロックを228個もサンゴの海底に沈めることの方が甚大な環境破壊ではないか。

 きょうはコンクリート・ブロックを台船からクレーン船に移しただけだった。海中投下はなかったもようだ。

臨時制限区域の目安となるフロート(オレンジ色のボール)。これより30m右にブイがあり、そこから内側が実際に制限区域となる。=6日、大浦湾 撮影:筆者=

臨時制限区域の目安となるフロート(オレンジ色のボール)。これより30m右にブイがあり、そこから内側が実際に制限区域となる。=6日、大浦湾 撮影:筆者=

  ~終わり~

(※)刑特法
日本国と米合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第6条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定の実施に伴う刑事特別法

  ◇
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