沖縄県警、高江の抗議男性を「ひき逃げ」するも否認 マスコミは追随

Aさんが警察車両に はねられた 直後。運転手(機動隊員)は車両から降りることもなく去って行った。=昨年7月21日午後6時49分頃、高江 撮影:筆者=

Aさんが警察車両に はねられた 直後。運転手(機動隊員)は車両から降りることもなく去って行った。=昨年7月21日午後6時49分頃、高江 撮影:筆者=

 事件は田中の目の前で起きた。事実はマスコミ報道とは違う。

 高江のヘリパッド建設に抗議する住民・市民が警察車両を取り囲んでいた最中に事件は起きた。昨年7月21日のことだ。N1ゲート前の強制排除を翌日に控え、現地は緊迫していた。

 Aさん(40代男性)が警察車両のほぼ正面に座り込んでいたところ、車両がいきなり発進した。警察車両にはねられたAさんは短い悲鳴とともに地面(道路)に倒れた。

 運転手(機動隊員)は、当然Aさんをはねたことも、Aさんが倒れたことも知っていた。だが、車両から降りてAさんを見ることもなかった。救護することもなく、救急車を呼ぶこともなく走り去った。

 道路交通法第72条で規定されている「負傷者救護義務」違反、「ひき逃げ」である。一般人であれば懲役5年以下あるいは罰金50万円以下に処せられる。

 Aさんは救急車で病院に運ばれ、全治1週間の頸ついねん挫と診断された。

沖縄平和運動センターの山城博治議長たちが、警察による「ひき逃げ」に猛抗議した。=昨年7月21日午後7時22分頃、高江 撮影:筆者=

沖縄平和運動センターの山城博治議長たちが、警察による「ひき逃げ」に猛抗議した。=昨年7月21日午後7時22分頃、高江 撮影:筆者=

 Aさんは名護署に対して幾度も足を運んだり電話をかけるなどして事実関係を調べるよう要請した。

 警察が現場検証をしたのが8月31日。ひき逃げ事件から40日後だ。それからさらに50日後の10月11日、Aさんは名護署に呼び出される。

 名護署は車両を運転した機動隊員の所属と氏名を明らかにした。機動隊員を「自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)」で書類送検した、ということだった。

 警察は「過失」で処理したのだ。「ひき逃げ」を認めなかったのである。

 マスコミは当然のごとく警察発表の通り「自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)で書類送検」と報道した。救護せずにそのまま去って行ったことは一切触れていない。警察に都合の悪い事実は、一言も書いていないのだ。

 沖縄県在住のAさんは田中龍作ジャーナルの電話取材に「『ひき逃げ』であることをこれからも訴え続けていく」と語った。

    ~終わり~

田中龍作の取材活動支援基金

個人の自由や権利が大きく制限され、選挙さえも行われなくなる「緊急事態条項」の発令が現実味を帯びてきました。戦前に戻らぬよう田中龍作に権力の監視を続けさせて下さい。

田中龍作

■郵便局から振込みの場合

口座:ゆうちょ銀行
記号/10180 番号/62056751

■郵便振替口座

口座記号番号/00170‐0‐306911

■銀行から振込みの場合

口座:ゆうちょ銀行
店名/ゼロイチハチ・0一八(「ゆうちょ銀行」→「支店名」を読み出して『セ』を打って下さい)
店番/018 預金種目/普通預金 口座番号/6205675 口座名/『田中龍作の取材活動支援基金』

■ご足労をおかけしない為に

ゆうちょ銀行間で口座引き落としができます。一度窓口でお手続きして頂ければ、ATMに並んで頂く手間が省けます。印鑑と通帳をお持ち下さい。
記号/10180 番号/62056751 口座名/タナカリュウサクノシュザイカツドウシエンキキン

連絡先
tanakaryusaku@gmail.com
twitter.com/tanakaryusaku

沖縄