きょう午前9時頃、米軍ヘリパッド建設に反対する集会の会場(東村高江)に水のペットボトル数十人分を届けようとした女性の車が機動隊に阻止された。
数十本ものペットボトルは、車なしで運べるものではない。
「参加者に水を持って行きたい」と女性は言ったが機動隊は聞き入れなかった。
途方に暮れた女性は会場まで数百メートルの道を歩き、主催者たちと弁護士に事情を話した。
高江弁護団の小口幸人弁護士と主催者の一人が、女性の車が止められている所まで行き、機動隊に抗議した。
小口弁護士が「何の根拠に基づいているんだ?」と問い質したが、機動隊はまともに答えなかった。
主催者の一人は「熱中症にかかったらどうするんですか?」と厳しい表情で迫った。
南国沖縄は午前9時といえども太陽はギラギラと照りつけ身を焦がす。水なしで集会が続けば、熱中症にかかる参加者が一人や二人出ても不思議はない。
弁護士の猛抗議もあり、機動隊は渋々車を通過させた。
ヘリパッド建設に反対する住民・市民は、警察車両を止めたりするが、機動隊員の弁当を運んでいる場合は止めない。
人間の生存に関わる最低限のニーズ。機動隊員にはそれが理解できないのだろうか。
当時、現場では道路封鎖とまでは行かないが、検問が行われていた。警察が「問題あり」と見た人物は先に行かせないようにするため、車止めが用意されていた。
田中は「日本外国特派員協会・会員証」を機動隊に見せ、辛うじて通過できた。
~終わり~
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