民進党の岡田代表はタイミングを見計らって参院選比例区の統一名簿方式に踏み切る見通しだ。複数の民進党関係者が明かした。
民進党最大の支持母体である連合が統一名簿への参加を要望しているのに、岡田代表は慎重な姿勢を崩していない。
選挙専門サイトが「与党で3分の2を獲る」との予測を発表したこともあり、護憲リベラル勢力から「岡田代表はなぜ統一名簿に踏み切らないのか?」と不満が噴出していた。
民進党関係者によれば、岡田代表が慎重な姿勢を見せているのは、党内に根強くある統一名簿反対派に配慮しているためだ。反対派とは日頃から「良心的保守層が逃げる」などとホザいている議員たちである。
「岡田代表がいま統一名簿に賛成すると、こうした議員たちから潰される恐れがある」。民進党関係者は解説する。
共産党との選挙協力も第2自民党を地で行く議員たちから猛反発をくらったが、岡田代表は32の一人区すべてで野党統一候補を立てた。統一名簿もこうなるだろう。
先週木曜日、江田憲司代表代行と岡田代表との間でこんな会話があった―
江田「死票を出さないためにも統一名簿がいいですよ」
岡田「そうだよなあ」
2人は通産省の先輩後輩の間柄である。
「岡田さんはいずれ踏み切る。統一名簿にせざるを得ないよ」。ある民進党議員は語った。
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